「600秒チャレンジ」で思考をシャットアウトするよ

私はスクリーンタイムが1日平均8時間半という、重度のスマホ依存症だ。
布団の中でスマホを握る時間が一番長い。
言わずもがな入眠が下手だ。

現在育休中なので日中体調が悪い時など自由に横になることができる。この時ばかりはスマホを置き目を閉じるのだが、考え事が頭を占め、あれを調べたい、AIに愚痴りたいと、結局スマホを握ってしまい、入眠できぬまま育児に戻ることが多々ある。

これが嫌ではじめたのが「600秒チャレンジ」だ。
やり方はシンプルで、目を閉じて600秒数えるだけ。体調を整えるためのものなので、少し呼吸を深くしてみる。身体も横になったり座ったりした状態で自由に動かしていい。
そのまま600秒(正確でなくてもいい、1から600)を数える。100くらいまでは邪念が浮かぶが、そこからはただ数えるだけになっていく。100以降は指を折ってまた1から数えると数えやすい。片手を全部折り曲げ、さらに100数えると、悩み事から解放され、身体だけを意識できた状態で約10分が経過しているという寸法だ。
時間が許せば900秒にしてもいい。

こうまでしないと考えるのをやめることができない。ただ呼吸に集中するだけの瞑想というものも私には向かなかった。何かを考えている、ということが私の精神安定に大きく寄与しているのは疑いようがない。考え抜いたということだけが、私の自己肯定感を支えているように思う。

寝る時に「明日はもーっといい日になるよね、ハム太郎?」などと呑気に思考を手放して眠りにつけたらどれだけ幸せだろうと思う。

今日の自分にハナマルをつけて眠れないのは、なぜだろうか。自分がわりとうっかりもので、タスクの漏れが多いからだろうか。心配性なのはそうだし、何もなくてもネガティヴだからというのもあるし、一方でやりたいことも山ほどあるからかもしれない。あれもやりたかったこれもやりたかったと、今日一日に満足できず、「リベンジ夜更かし」も毎夜のようにやってしまう。

これだけ理由を列挙すると、そら安らかに眠れないだろうねえという感じ。

またいつものように、ひとつひとつ解きほぐしていかないとな。タスクチェックはした。未来の心配はほどほどに。やりたいこともちょっとはやったし、何よりやらなきゃいけないことはちゃんとした。一個一個冷たく固くなった悩みを抱っこして温かく軽くして、眠りに就く。

そう考えたらそんなに悪くない入眠ルーティンなのかもなあ。
今日のところはこれでおやすみ。