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第三話 優しさにふれる(妊娠7ヶ月)
※画像が正しく読み込めなかった方用
以下に続く文章は本ページに掲載されている漫画の内容をテキスト化したものです。検索エンジンによる正確な認識や、読み上げ機能の利用を目的としています。あらかじめご了承ください。
一ページ目
おしお「はーーー」(溜息)
おしお「すみませんこちらで紹介状を受け取れると…」
受付「伺っています。こちらで大学病院の予約ができますが、いつがよろしいですか?」
おしお「えっそうなんですね。えーとどうしようかな…」
おしお「上の子を預けないといけなくて。今、すぐそこの保育園に預けてるのでちょっと聞いてきてもいいですか?すみません…」
おしお(こまったな)
保育士「あっおしおさんどうでした~?」
保育士「長男くーんママきたよ~」
おしお「『元気でしたよ~』…っていつも通り答えると思ってるよな辛い…!」
二ページ目
おしお「あの~すみませんちょっとお願いしたいことがあって…次男、ちょっと心臓に…」
おしお(だめだ…)
おしお「心臓に、異常があるかもしれなくて、大きな病院で検査が必要なんです。」
長男「おかーさん」
おしお「急なんですが、その日長男を預かってほしくて。」
保育士「来たねー。お話してるからお茶飲んで待ってよ。」
長男「はーい」
保育士「そうだったんですね大丈夫ですよ。いつがいいですか?」
おしお「え」
本来なら1ヶ月前の予約が必須な一時保育を二つ返事でOKしてくれた
保育士2「大丈夫ですか?」
保育士「心配よね」
保育士3「お力になれることあったら言ってください」
その後もたくさんの先生が声をかけてくれた
三ページ目
おしお(私も今知ったばかりなのにもう自分の口で他人に言わなきゃなのか…って思ってたけど最初に話せたのが先生たちで本当に良かった…。何回かしか使ったことなかったのに…優しすぎて涙止まんなかった…)
ずびびび(鼻をかむ音)
大学病院での検査は2週間後になった。
病気が分かるまで行っていた産院へ再び行くことはなかった。
検査までの2週間。この2週間が私のこれまでの人生で一番辛い2週間になった。
続く
あらすじ
大学病院の紹介状を受け取ったおしおは、予約のため長男を預ける一時保育の調整が必要になりました。保育園に向かい、泣きそうになりながらも保育士に「次男に心臓の異常があるかもしれない」と打ち明けます。
本来は1ヶ月前予約が必須の一時保育でしたが、保育士たちは事情を聞くと二つ返事で快諾し、「大丈夫ですか」「お力になれることあったら言ってください」と次々におしおを気遣う温かい言葉をかけました。
おしおは、最初に病状を話す相手が心優しい保育士たちで本当に良かったと感謝し、涙を流します。そのおかげで、大学病院の検査は2週間後に決定。この一件で、おしおは以前の産院に戻ることはなくなり、検査までの2週間が、これまでの人生で最も辛い時間となるのでした。




