2 先生のエコー

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第二話 先生のエコー
※画像が正しく読み込めなかった方用
以下に続く文章は本ページに掲載されている漫画の内容をテキスト化したものです。検索エンジンによる正確な認識や、読み上げ機能の利用を目的としています。あらかじめご了承ください。

一ページ目
先生がやってきて再度エコーが始まった。
おしお:心臓が傾いてるって何?
おしお:ずっと心臓を見てる
おしお:…
おしお:ああ……だめだったか
ただ事じゃないと気付いて最初にそう思った。
出産は奇跡の連続
流産、早産…無事な出産を迎えることができなかった人はいくらでもいる
私も、その一人になっただけ。
流産とか、ダウン症とかあと発達障害の話はいっぱい読んだけど心臓のこと私、何も知識がない。

二ページ目
医者:ファローかだいけっかんてんいか…
おしお:!
医者:エコーはおしまいにしますね。詳しい話はあちらで。
医者:ゆっくり服整えられてください
おしお:ファロー、だいけっかんてんい、ファロー、だいけっかんてんい、ファロー…
医者:心臓の大小が正常と異なっていて、血管も3本見えないといけないところ2本しか見えません。
医者:大学病院で精密な検査を受けていただきたいので紹介状を書きます。
おしお:さっき呟いてた病名言わない…んだな。そんな気はしてたけど
医者:お大事にどうぞ

三ページ目
スマホの画面:ファロー四徴症(指定難病215)、完全大血管転位症(指定難病209)
おしお:…どっちも…指定難病…ほんとに…病気じゃないか…
メモ帳に書く。
次男の心臓に異常所見あり。里帰りできなそうなのが辛い。今後の色々が崩れていきそうなのもしんどい。
地元で長男と父母と過ごす予定は?豪華な産院での無痛分娩は?産後一年で復職するつもりだったのに出来るの?
何もなく終わってくれ。でも多分なんかあるんだろう…
おしお:うっ…っ(泣く)

続く

あらすじ
助産師に続いて担当医によるエコー検査が始まります。おしおは、先生が黙って長時間心臓を見つめている様子から、ただ事ではないと悟り、流産や障がいといった最悪の事態を頭の中で覚悟します。
エコー中、医師が「ファローか大血管転位か…」と、心臓病の具体的な病名を呟きますが、おしおに直接告げることはありませんでした。診察室に移ると、医師は心臓のサイズと血管の異常を伝え、大学病院での精密検査を促す紹介状を渡します。
家に帰り、医師が呟いた「ファロー四徴症」と「完全大血管転位症」を検索したおしおは、それらが指定難病であることを知り、次男が本当に病気であるという現実に直面し涙します。楽しみにしていた里帰り出産、豪華な産院、スムーズな復職といった今後の人生計画が崩れていくことに、強いショックを受けるのでした。