1 いつもと違うエコー

次のお話はこちら

第一話 いつもと違うエコー(妊娠7ヶ月)
※画像が正しく読み込めなかった方用
以下に続く文章は本ページに掲載されている漫画の内容をテキスト化したものです。検索エンジンによる正確な認識や、読み上げ機能の利用を目的としています。あらかじめご了承ください。

一ページ目
その日のエコーはいつもと少し違った。
助産師「すみませんおにぎりさん今日看護学生もいまして途中で学生さんにも実習させてあげたいんですが協力お願いできますか?」
学生(ぺこ)
おしお「大丈夫ですよ~」初々しい~
うとうとするおしおのエコーをする助産師
学生に交代を促す助産師
助産師「そう、頭から見ていって。背骨がここ。もうちょっと傾けて…」
うとうとするおしお。
助産師「じゃもう一回私見ますね」
おしお「はーい…」(すぴょ…)

二ページ目
助産師「…うん。おにぎりさんえっとね心臓が少し傾いてみえるの」
おしお(傾いてる…?どういう意味…?)
助産師「先生が心臓お詳しいからちょっと見てもらいましょうちょっと待っててね」
助産師「…さんもおいで~」
学生「あっはい!」
後から分かるのだが、次男は病気が原因で心臓の左側の発達が遅れていて小さかった。
そのせいでエコーでも「傾いて」見えたのだ。
正常な心臓と背骨を比較した図
次男の心臓と背骨の図※多分こんな感じ めっちゃ想像

3ページ目
助産師さんはあの時、次男の心臓に深刻な病気があることに気づいたはずだ。
けれど私と看護学生の前では表に出さなかった。
見落とさなかった。私に悟らせなかった。
おかげで私の動揺は最小限で済み、次男の出産までに最善の準備ができた。
感謝してもしきれない。
根治手術が終わったらお礼の手紙を送ろうと思っている。
次男「ん!ん!」
おしお「こーらそれとっておきだから触らないよ~!」
続く

あらすじ
妊娠7ヶ月のおしおは、いつもの妊婦健診で看護学生の実習に協力します。学生と助産師が交代でエコーを当てる中、うとうとしていたおしおでしたが、助産師が急に「心臓が少し傾いて見える」と告げ、心臓に詳しい先生を呼ぶことになります。
後日判明しますが、次男は病気で心臓の左側が発達せず小さくなっていたため、エコーで「傾いて」見えたのでした。
この時、助産師は病気の深刻さに気づいていたにもかかわらず、おしおと学生の前では動揺を見せず、冷静に対応しました。作者は、この助産師の見落とさなかったプロ意識と配慮のおかげで、動揺を最小限に抑え、出産までの最善の準備ができたことに深く感謝しています。プロローグに続くこの回は、病気発覚の決定的な瞬間と、それにまつわる医療従事者への感謝の念が描かれています。