出生前診断後の中絶について

今日は少し重たいテーマについて考えてる。
出生前診断について。
次男は「幸運なことに」中絶ができない週数で病気が分かった。

もし後期スクリーニングなんかを自費で受けていて、もっと早い段階で心臓病が分かっていたら。ファロー四徴症のような、発達障害を伴う可能性が少しでもある病気だと言われていたら。

私は絶対に産まなかっただろう。
自分のことしか考えず、最悪を想定して、そんな地獄を自ら選ぶことが出来ず、次男は産まれることが許されなかっただろう。

こんなに可愛くて聞き分けが良くて育てやすくて、思ってた100倍健康な子が産まれるなんて、診断された時の私に言ったって、絶対に信じなかっただろうな。

出生前診断の怖さはそこにあると思う。どれほどの割合かは分からないが、産まれてみたら思ったほどの地獄じゃなかったみたいなことが、あるはずなのに、親が「育てられるのか」という問いの前に立たされるせいで、未来への希望を持つことが出来なくなってしまう。

15年前の論文で、心エコー後に中絶を選択した例が十数件あるというのを見た。その後の15年で心臓に限らず胎児エコーは高性能になっていて、心臓病が分かって中絶している件数は年を追うごとに増加していると思う。

出生前診断自体に、私は賛成も反対もしない。
もうちょっと正確に言うと、「出生前診断の結果を見て中絶することに」かな。

私と次男は多分現実にあるケースの中でもかなりしんどくないケース。私自身が仕事を辞めずに済むうちに治療が一段落してるし、次男も今のところ発達に問題がない。

実際には、先天性心疾患を持ってる子は別の疾患も持っていることが多い。病院で同時期に入院していた子でいえば、内臓の数が違う子、遺伝子疾患のある子、耳の聞こえない子がいた。心臓だけで済んでいる子と半々くらいな印象だ。追加して発達障害も成長の過程で徐々に判明してくる。

自分の経験だけで「産んだ方がいいよ」とは、とても言えない。

ただただ、私は運命に導かれて、中絶が選択肢にあがらないまま、産前に準備を整えて、次男と出会えたことに心から感謝している。
その選択肢しかなかったことに今更安堵を覚えて、今日こんな話を書こうと思った。

次男が産めてほんとうに良かった。私の元に来てくれたのが次男だったこと、どこの神様にお礼すればいいのか分からない。

色々落ち着いたら、色んな神様とご先祖様にありがとうを言って回ろうと思う。